超音波：イルカ編

超音波検査（エコー検査）--自然界では？イルカ編

今回はイルカと超音波のお話

前回のおさらい

人に聞こえる音の高さには限りがあり、低いほうで20ヘルツ、高いほうで2万ヘルツくらいまで。
こうした音を「可聴音」といい、人の耳に聞こえないほど低い音を「超低周波音」、
高い音を「超音波」と呼びます。

水族館でイルカを見たことがある方は、
イルカたちが壁にぶつかることなくすいすい泳いだりジャンプしたり
広いプールに投げられたボールをさがしてきたりするのを見たことがあると思います。
これはイルカたちが超音波を利用してまわりの様子を知ることができるからです。

イルカの出した超音波は、プールの壁やボールに当たりはね返ります。
それをイルカは受信して障害物の位置を測るのです。
あたかも、人が目で見て距離を測るかのように

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陸上から水中に生活の場を移したイルカは
重力が少ないのも関係して、脳が極めて発達しています。
その大きさは人より大きいそうですし、しわも発達しているとのことです
（脳の大きさは大きいだけでなくしわの多さも知能に関係します）

さて、イルカはどこから超音波を出しているのでしょうか？
言葉では説明しにくいので図があるとわかりやすいのですが、
ありませんので、簡単に説明します。

イルカは鼻のあたりから超音波を出し、
おでこのあたりにあるレンズみたいなもの（メロン）を通して超音波を集束させ
指向性の高いもの（散乱せずにまっすぐに進む）にしています。
そしてものに当たってはね返った超音波を下あごのあたりで受けて鼓膜に伝えます。

こうやって、ものの位置を測り暗闇の中でもすいすいと泳いだり
仲間とのコミュニケーションをとったりするのです。

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みなさんはドルフィンセラピーとかイルカセラピーって聞いたことがありますか？
主に自閉症児がイルカとふれあうことによって、肉体的・精神的な機能を向上させようとするアニマルセラピーの一つですが、
ここにも超音波が少なからず影響しているのではないかと言うことです。

イルカの発した超音波が、子供達の脳を刺激してリラックスさせ、脳の神経伝達物質の分泌を促進させるらしいのです。

クリスチャン・ラッセンの絵だけでも心が癒されますよね。
イルカには何か不思議な力がありそうです。

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国内でイルカウォッチングができるところはどこがあるのでしょうか？

僕がイルカウォッチングをしたのは、熊本県天草群五和町です。
船でイルカのいるところまで連れて行ってくれます。
イルカが船のすぐそばまで寄ってきてとてもかわいかったですよ。
民宿などとセットになっているところが多いようです。

その他にイルカウォッチングのできるところは（順不同）、
銚子（千葉県）　
口之津町（長崎県）
御蔵島（東京都）
室蘭（北海道）
小笠原（東京都）
那智勝浦宇久井（和歌山）
室戸（高知県）
大方（高知県）
座間味（沖縄県）
などがあるようです。

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前回に続き自然界で超音波を使う生き物を紹介しました。
難しい話でしたが、いかがでしたか？
次も自然界での超音波の話です。お楽しみに